ロスジェネ老害中年
この4月で社会人歴20年となる、いわゆるロスジェネ世代である。(1978年生まれ、2001年3月大学卒)
こだまする「ロスジェネが怖い」という悲鳴 | こわいおじさん、こわいおばさん | 東洋経済オンライン | 経済ニュースの新基準
少し前にはこんな記事になるほど、ロスジェネ世代は面倒で厄介と思われているようだ。
記事を読んだ時は正直ムッとしたものだが…。
確かに生存バイアスなんだろうが、あの時代を経て今でも正社員(或いはそれに準ずる)の働き方ができていると、
「私ってもしかしてできる側じゃね?」
と思う(というより勘違い)のは無理もないだろう。
21世紀になったばかりのあの時代、
- 自己責任
- 嫌ならやめればよい、あなたの代わりはいくらでもいる
といったことを、面と向かって言われなくても社会全体の空気としてビシビシ感じたのは確かだったと思う(中には実際に言われた人も多くいるだろう)。
そりゃまあ当りがキツくなるわ、多少の無理は我慢するものだ!的な考えになるわ…。
その頃自分たちが直面してきた問題に対して、
「それはおかしい!」
と声を上げる程に立場が強くはなく、なんとなくのらりくらりやり過ごすうちに中年になってしまい、そんな元気がなくなってしまった、という世代なのだろう。
今の若い方々、特に30代の方々にしてみれば、
「自分たちの上の世代がしっかり声を上げなかったからこうなってしまった」(少子化問題や働き方改革の問題や政治に対する無関心やあれやこれや)
と思うのはさもありなんと思うし、それなら確かに「老害」と言われるのは仕方ない。
とはいえ言われっぱなしで何もしなければそれこそ役立たずで終わる。せめて力があるうちに「私の時は苦労したんだから…」という言葉をぐっと堪えて、生きる世界を少しでも改善していく努力が必要なのだろう。