職場のマーライオン

走って(ランニング)、飲んで(お茶ときどき酒)、歌って(合唱)を三本柱にその他日日のことなど

今回も「お題」で肉について思い出してみた

今週のお題「肉」

だいたい私が「お題」で書くときは、

  • ネタがない
  • ネタはあるけどまとまらない

のどちらかである。(稀に、ほぼ出来上がって下書きに入っているものの、表に出してよいか迷っていることもある。)
今回は、どちらかというと後者の理由によりお題を引くことにした。

実家暮らしの頃、食卓に肉(牛、豚、鶏)が出る頻度は低かったように思う。
魚(主に刺身)や煮物が多く、例えば肉野菜炒めのような、一般的には「一番無難に作れる」とされるおかずが少なかった。

おそらく、作る人(もっぱら母)の好みだったのだろう。
ちなみに肉料理を出すこともあったが、鶏肉はリーズナブルであるにもかかわらず殆ど出なかった。
これは我が家が裕福だったからではなく、母が言ってたことだが、
「おじいちゃん(母の実父)が酉年で、縁起を担いで鶏肉を食べる機会が少なかった」(注:祖父は町工場をやっていたこともあり、こういった縁起を担ぐといったことは他にもあったようだ)
とのことで、つまりもともと食べつけていなかったものは作りづらいということだった。

今でも鶏肉は好きだが、10代の頃はファストフードや「クリスマスで食べるチキン」のイメージから、鶏肉が一番の好物だった。そのため、今にして思えば贅沢な発言だが「牛肉はいいからたまには鶏肉が食べたい」と何度か言ったことがある。(冷静に考えれば「お前自分で作れよ」という案件だ。母よごめん)

さてそれから今に至り、痛感するのは母が言っていた「実家で食べる機会が少なかったものは作りづらい」ということ。
先ほど肉野菜炒めについて「一般的には『一番無難に作れる』」と書いたのは、私が炒め物を作るのが極端に苦手だからである。
炒め物より、煮物(割烹やスーパー等で売れるレベルではない、もちろん)を作る方が10倍は気が楽といってよい。そうするとどうしても肉料理に苦手意識を持ってしまい、結局は(レベルは全然追いついていないが)煮物に鶏肉か豚肉を入れる程度になるのである。

家の者に食事を作ってもらうことも多いが、フライパンを出して炒め物をし始めると、
「いやいや、そんな大変なことをやらせてしまって申し訳ない」
と思うし、実際にそう声をかけるのだが、やっている本人に言わせると「このくらい簡単だし」とのことである。
もちろん私が作ると手際の悪さに「そうじゃない」と指導が入るのだが。

家で自分が作る分には、「焼く」以外で肉料理を楽しむ方向でやっていこうかと思う。