お稽古の記録(中置・五行棚)
10月は風炉最後の月なので、風炉を置く場所が客付き側に少し移動(点前座から見て畳中央に風炉を据える)させた「中置」でお稽古。
→このところは季節外れの暑さが続いているが、本来10月は肌寒さを感じ、少しでも炭が近い方が良い、という理由でこの置き方になるとのこと。
今回は、
- 大板(これも初めは「大分」とか変換するし…)
- 五行棚
でお稽古。
五行棚は、焼杉の地板を使った棚で、五行(木・火・土・金・水)全てが棚に収まっているというところからそう呼ぶのだそうで。
※棚が木、火は風炉の炭、風炉の土風炉が土、釜の金、釜の中の湯が水
そんなわけで棚の中に風炉が収まるようになっています。
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棚の「脚」は竹でできていて3本ありますが、竹の節の数がそれぞれ異なり、場所が決まっているというのを初めて知りました…。点前座から見て奥が節1つ、右が節2つ、左が節3つだそうです。
→準備する際適当に脚を嵌めたら先生から「全然違いますよー」と指導いただきました。多分やってみて失敗して教えていただかないと覚えないよねー、と言い訳。
このお稽古でもそうですが、先生は常々
「炭でも道具でも私が準備した方が正直なところ私自身も楽ですが、それだと皆さんが学習する機会がなくなってしまう。お互い手間がかかってもお稽古なんだし、失敗してもまた覚えれば良いのでどんどんやってみてください」
と仰います。
この、
「自分がやった方が早いし楽」
というのは、仕事をしていても感じることでもあり、任せる方は辛抱と責任を取ることが必要だというのが、少しずつ分かってきた気がします。