先だって読んでいた本に、本筋とはあまり関係ないかもしれないが
「彼氏が途切れたことがない。でも自慢でもなんでもなくむしろ自分としては困った性分だと思っている」
といった内容(私の意訳)が書かれていた。
読んだときは正直言って、鼻持ちならない奴め!モテ自慢しやがってよ!と感じたし、それ以降なんだか嫌な奴だなあと思いながら読み進めていた。
なんて言えばいいのか、例えば万年ダイエッター、ダイエットがライフワークといっても過言でない私に向かって
「食べても食べてもなかなか太れなくて…細いと体力が出ないの」
と言われているような感じ。
そういうのって自分にあっただろうかとふと考えてみたら一つだけあった。
絶対音感がある
ヤマハ音楽教室に通わせてもらったお陰だと思う。流れている曲の調性(ハ長調とか嬰ハ短調とかそういったやつ)は前衛音楽でもなければ大体わかる。
今でも耳にする音は「ドレミ」に変換され、ちょっとした単旋律のメロディーなら五線譜に起こすことができる。あと合唱やってて音取りで苦労したことがほぼない。
その代わりなのか分からないが、「倍音」が聞こえないし、「ハモってる」というのがよく分からなかった。(個々のパートの音が譜面で示された音より低いか高いかでしか合っていることが分からない)あと、移調して演奏することができない。譜面に書いてある音しか演奏できない(「ド」の位置にある音符は「ド」としか歌えない。これ、4度上で移調して歌って、と言われたら、それぞれの音符に4度上のドレミを書くか、いっそ楽譜ごと書き換えるかしないと私には無理)そんなわけで、絶対音感があっても寧ろ面倒なことの方が気になってしまい、いっそ無ければ楽だったろうな、と思うこともある。
とは言えども、音楽やってる人でもなければ羨ましがられもしないな、と冷静に考えると気づくわけですが。