洋服でも靴でもラクな方が良いよねと宗旨替えした件
30代半ばまでは、こんな感じで思い込みに縛られていた。
- 社会人なんだから通勤の時はスーツ着ないとみっともないし、急に「今から出張に行ってこい」と言われても困らない服装をしなければならない
- ヒールの高さは最低でも5センチはないとみっともないわよね
- ゴムのウエストなんて努力を怠った証拠
- スーツはウール100%が一番、クリーニング代なんて惜しまない
- できればスーツのインナーはキチッとしたシャツじゃないと
ざっとこれくらい。服飾以外だったらもっとあるね。
口には出さないけど、他の人もそうあるべきだと思い、できていない人のことを心の中で低く見ていた、というのもここで白状します。
- ここ数年、若い人(主に女性)の洋服がゴムウエストで体のラインが出にくいゆったりしたデザインのが多くなってきまして。
- なんならスーツのボトムス(ズボンやスカート)もゴムウエストのが出てきたり。それも割と若向きのお店に置いてあったり。
- ローヒールでもスーツに合う靴があって履いてみたら思いの外良かったり。
- 「洗えるスーツ」は本当に洗濯機で洗えてシワにもならないから清潔だとようやく気付いたり。
- 無理してシャツ着ても似合わないから試しにフワッとした感じのカットソー着たらスーツに合うし、そっちの方が評判悪くなくてしかも着てラクだったり。少なくともシャツを着なかったことで「アイツの服装ダメだし」みたいなことを言われたことは一度もない
基本紺のジャケットと膝丈のフレアスカートにインナーは白無地がほぼ毎日なんでそれで文句つけられても困るんだけど
一応今でも「今すぐ出張or客先行ってこいと言われても困らない服装」が通勤着です。
自分が20代の頃は「ゴムウエストなんて既成のサイズが入らない人がやむなく着るものだからあれを着るようになったらおしまい」と少なくとも自分は思い込んでいた。たぶん世の中の雰囲気もそうだったのではないかと思う(個人の感想)。
「多少の我慢は必要」「そんな体型になったのは自己責任」、言ってみれば無理をするのが当然だし、自分を合わせなければという思い込みがありました、いや今でも多少あるような。
そういや私が就職した2001年あたりは「自己責任」という言葉がやたら飛び交っていたな……関係ないけど、就職氷河期で内定取れないのも就職して今にして思えば「ブラック」なとこで苦労しても「自己責任」で片付けられたどストライクな世代。
今も社会全体が改善されたか否かはここでは言及しないこととして、それでも過度な無理はやめた方が良いという流れになってきたのかなとは思う。
自分が若いときに苦労したことについて、「今の若い人はいいわよね」と思ったり、時にに口にしてしまうことはある。
でも、もう一度冷静に考え直せば、しなくてもいい理不尽な苦労はしない・させないという考えは賛同できる。
なんだか大きな話になってしまったけど、服飾ひとつとっても、自分がラクできた方が皆良いよねという話でした。