職場のマーライオン

走って(ランニング)、飲んで(お茶ときどき酒)、歌って(合唱)を三本柱にその他日日のことなど

結果オーライ

今の会社に入る前の2年弱、地元の印刷会社で働いていた。仕事内容は校正で簡単にいえば印刷物のチェックだが、表向きのミスだけでなく内容についても確認も行っていたから「校閲」的なこともやっていた。

辞めて転職したからには、理由としていろいろ諸々があったわけだが、ハラスメント等ではなく、仕事内容や人間関係は(私についていえば)大きな問題はなかった。むしろ、恵まれていたといっても良いと思ってる。

何より、超氷河期で正社員で採用され、地方都市ではなかなか無い校正の仕事ができたことは非常にラッキーだったと思っている。

さて、つい最近姉と話をしていた時、私の前職の話題になった。その時のことについて、姉の認識は、
「要らない苦労、しなくても良い苦労をしたわねぇ」
「いつ転職するかなあと(母などと)言っていた」
といったもの。正直なところ心外だった。

「あー、側から見たら私は辛い姿にしか見えなかったんだな」
という気づきと、この人には「それはそれで勉強になったよ」と言っても通じないんだなといった全体的に残念な気持ちだろうか。(ちなみに姉は転職経験なし)

待遇や働きやすさでいえば今とは格段に違い、私が辞めた理由もそれが大きな理由だった。しかし、そこで働かなければ今の自分は無かったと思っているし、もしかして続けていても良かったかもしれない、と思うこともある。

そういった自分の過去を「しなくても良い苦労」とバッサリやられるのは気分が良くないものだ。
多分この人は私が30代の頃、夜中まで仕事していたことも「しなくても良い苦労」と言うんだろうなと思うと、働き方に関する件は平行線なのだろう。
まあ私が納得できていればそれで良いか、結果オーライだもんね。

ひとつ断りをいれておくと、「努力してきた結果で今がある」とは思っていない、というより思わないように自らを戒めている。

むしろ、運が良く、周りの人に恵まれただけで今までやってこられたと思う。どこかで、何か一つでもタイミングが合わなければどうなってたか分からずこんなこと書いてもいなかったと思う。

もっと言えばまだこの先20年以上仕事人生があるはずだから、今後何があるかは分からないわけだしね。