万葉集のことで思い出したことなど
新元号が「令和」(余談だが、iPhoneではまだ一発で変換されなかった。そのうち学習するかな)となり、今回初めて「国書」が典拠になったことがTwitterでも話題になっているようだ。
私も実は「文学部」のしかも「国文学科」出身なので、万葉集と聞くと学生時代のことを思い出した。
私の通った学科では、1〜2年生で国文の基礎科目として日本文学史(当時「国文学史」という講座名だった)を上代から近現代まで履修した。上代のテキストは「万葉集」。
肝心の中身は忘れても、万葉集の最初の歌は「雄略天皇、野辺で若い娘をナンパする」といった内容だったことはよく覚えている。
※ 籠(こ)もよ み籠(こ)持ち 掘串(ふくし)もよ み掘串(ぶくし)持ち この丘に 菜摘(なつ)ます児(こ) 家聞かな 名告(なの)らさね そらみつ 大和(やまと)の国は おしなべて われこそ居(お)れ しきなべて われこそ座(ま)せ われこそは 告(の)らめ 家をも名をも
その後随分経ってから、万葉集の一番最後の歌が大伴家持の
新しき 年の始の 初春の 今日降る雪の いや重(し)け吉事(よごと)
であることを知り、正月が来るたびに思い出す大好きな歌となった。
大学時代に使ったテキストはさすがにもうどこかへ行ってしまったが、本棚から斎藤茂吉の「万葉秀歌」を引っ張り出してきた。
久しぶりにパラパラめくったが、やはりよい本。
もしかすると今は品薄かな。今回典拠となった詞書などは見当たらなかったが、大友旅人の歌がいくつか掲載されている。
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