職場のマーライオン

走って(ランニング)、飲んで(お茶ときどき酒)、歌って(合唱)を三本柱にその他日日のことなど

30歳にして上京した話

10年くらい前、名古屋から東京に転勤した。
結果的に、ちょうど30歳になる誕生日のタイミングに合った大きな出来事になった。

転勤については上司から打診されたが、その話は断ることもできた(そして断っても人事には影響しなかった…はず)。

でもその場で即答で断らず1週間時間を貰ってそれなりに悩んで迷った結果、その転勤を受けることにした。

悩んだ理由のうち「30歳で独身」、「女性」というのはそれなりに大きくて、今後結婚できないんじゃないか的なことは頭を過ぎった。

あとは転勤先でやっていけるのかどうかという問題。その前年に、やはり異動して心身の調子を崩してしまったことがあって、普通に考えればそのことで断っても不自然ではなかったはず。

事実、結婚については親、特に母から
「こんなタイミングで東京なんか行ったら結婚もできなくて親戚に顔向けできない」
的な罵詈雑言を受けた。

だが、結果的にはその母の罵詈雑言で私の反抗心に火がつき、迷いが消えて転勤の話を受けることを決断した。

ちなみに、仕事については元上司から
「半年持たないだろ」
と言われていた。これは転勤の話を受けた後のことだったけど、これも後々ずっと忘れられず、やはり「何くそ!」と思う原動力になった。
あと、もしここで話を断ったとして、数年後の自分が「あの時転勤しておけば良かった」と思うことがあれば一生後悔するような気がフッとした、というのもある。
「やらずに後悔よりやって後悔する方がマシ」みたいなものかな、と。

東京にいたのは6年と7か月。
その間にも、親きょうだいや、知り合いからは
「いつ結婚するんだ」的なイラつくことを言われ続けたけど、そんな人たちとは物理的な距離を取っていたことで余計なことに煩わされることが少なかった。これが名古屋にいればウジウジして、人の意見に流されて結局グチばかりこぼす生き方になってただろう。

お蔭で仕事に打ち込めて、新しい趣味を見つけることができ、それらを通じて今に至るまで付き合いのある友人に会うことができた。ありきたりだけど、あの30歳になる前の転機で迷って、怒って、決断したのは結果オーライとはいえ正解だった。

6年と7か月の後、やはり迷った末の決断で名古屋に戻った。シンドイこともあった。これから何があるか分からないから、まだそれが良かったと結論付けるのは少し早い気もする。
でも、迷ってもいろいろな人の話を聞いて、最後は自分が決めれば腹も括ることができる、ということはこの10年でよく分かった。
決める時は逃げではなくて「これ良いんじゃね?」くらいに心惹かれる方を選べば良いのかなと思ってる。


#「迷い」と「決断」

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