職場のマーライオン

走って(ランニング)、飲んで(お茶ときどき酒)、歌って(合唱)を三本柱にその他日日のことなど

10周年とかいろいろ

午前はお盆の法要、午後は茶道の稽古で夜は近くのうどん屋さんで外食という地味な一日でしたが、そういや今日という日は10年前に東京に着任した日なのでした。

 

私の誕生日は8月1日で、それより少し前の7月上旬に東京異動のお話をいただき、いろいろもろもろあってそれを受けることになりました。今から思えば30歳の誕生日プレゼントが東京転勤だったんだなと思いますが、当時は「厄介払いされた」「言ってみれば現代の口減らしだよな」とか散々に自嘲してました。

 

2008年の8月1日が30歳の誕生日、8月8日に内命をいただき15日の17時に当時の上司から辞令をいただき、その日が金曜日だったからそそくさと帰り、しかも特に大げさな挨拶もなく(ドライな職場だったなあ・・・)、その翌日土曜日に半泣きになりながら引っ越しの荷物を送り出して自分もその夜の新幹線で東京に向かった・・・なんてことを思い出しました。

たしかその夜は東日本橋のビジネスホテルに一泊。東京駅から乗ったタクシーは、名古屋であれば間違いなく苦情を言われるくらいに愛想のない(でもその後それが東京のスタンダードだと知る)何も話さない運転手で不安になったのを思い出します。

 

お盆で引っ越し便が多いから荷物が到着するのは1週間後、という状況でした。翌朝、当座使いそうなものは全て持って行くために80リットルの登山用リュックにカーテンや仕事で使う洋服、下着類を詰め込んで背負い、単身社宅までトボトボ坂道を歩いていきました。

 

日曜日にひとまず社宅に入って、荷物が届くまでに必要なものを揃えたり、翌日出社する際に職場に持っていく菓子など買いに銀座まで出かけました。

確か、「名古屋から来た人間なんだから、お菓子と言えば『坂角のゆかり』だよね」と松坂屋に行き、自転車がないと不便だよなあと有楽町の無印良品でケッタを買い求め、ゲリラ豪雨の中帰ったことも昨日のように思い出しました。

 

その次の日が8月18日、私と同じように地方から呼ばれた人たちが約20人着任しました。それから6年半、何とか助けられながら乗り切ってその後名古屋に戻り、奇しくもこの4月からは10年前に上京する直前にいた部署に舞い戻りました。

 

この10年間、公私ともどもいろいろありまして、明らかに辛い・悲しいこともあったけどそれでも今日この日は幸せだと思うことができるから、やはり感謝しかないよなあ、という、まあありきたりの感想です。

 

次の10年、どうなっているか、それは神様しかわからないのでしょうね。